冷や飯にすると便秘に効果あり?ダイエットにも良いの?

冷や飯だと便秘や、ダイエットの効果があるようです。

 

日本人なら温かいご飯と味噌汁と・・・が幸せに感じる和食と言えるのですが、冷や飯に替えるだけで便秘の解消ができ、ダイエット効果もあるとか。

 

ごはんを冷やして食べることで、なぜ、そのように変わるのかを追求してみたいと思います。

おにぎり 冷や飯

目次

ご飯を冷やすとどうなるの?

温かいご飯を冷やすと、ご飯に含まれる『でんぷん』が再結晶化して消化されにくい構造(レジスタントスターチ)になります。

 

レジスタント(抵抗する)+ スターチ(でんぷん)は、消化されにくいデンプン(難消化性でんぷん)と言われ、食物繊維と同じような性質があります。

 

小腸で消化・吸収されることなく大腸まで届いて、ビフィズス菌などの善玉菌の栄養分(エサ)となって、善玉菌を元気にしてくれます。

 

また、レジスタントスターチは、不溶性食物繊維と同様にウンチを作る材料になってウンチのカサ(量)を増やしてくれるので、腸壁を刺激して腸のぜん動運動(便を腸から肛門へ運ぶ動き)を活発にしてくれます。

 

なのでスムーズな排便を促し、便通(便秘・下痢)を良くしてくれるのです。

 

さらに良いことには、冷や飯は、ゆっくり消化されることで、血糖値の急激な上昇を抑える作用まで持ちあわせているのです。

 

つまり、太りにくくしてくれます。

 

カロリーも減らせます!

冷や飯が、食物繊維のように働いて便秘に効果があることはご理解いただけたと思いますが、レジスタントスターチにすることで、食べた冷や飯から身体に吸収されるカロリーを減らせるのです。

 

つまり、レジスタントスターチになると人間の消化酵素で分解されにくいデンプンなので、小腸で吸収されないということは、カロリーとして身体に吸収されないということになります。

 

実際にどれくらいカロリーOFFできるかと言うと、通常の温かいご飯の約半分までカロリーを減らすことができるのです。

 

炭水化物抜きダイエットというのがダイエットに効果があると言われていることからも、ご飯(炭水化物)を食べない人が多いのですが、冷や飯ならば、カロリー1/2になるのは嬉しいことですね。

 

摂取してから時間をかけて体に吸収されるため腹持ちが良くなり、朝食に食べると昼食、昼食に食べると夕食の空腹感や食欲を抑えるセカンドミール効果により、食事の量を抑える働きもしています。

 

冷や飯の条件とは?

レジスタントスターチに変化し始める温度が4℃~5℃といわれています。

 

冷蔵庫の中の温度がちょうどこれくらなので、冷蔵庫に入れて冷やすと効果的にレジスタントスターチに変化させることができます。

 

冷やせば良いからといって冷凍庫に入れても冷やし過ぎになるだけで、冷蔵庫に入れるよりレジスタントスターチが増えるわけではありません。

 

一度冷やしたご飯は温めなければ、常温に置いておいて常温まで戻しても、レジスタントスターチの量は減らないので、常温の方が食べやすい方は、一度冷蔵庫で冷やしてから常温に戻してお召し上がり下さい。

 

ご飯以外でも

ご飯以外でも冷やしても効果のあるものとしては、イモ類(ジャガイモ、カボチャなど)や、マメ類(大豆や枝豆など)の豆類、などでも同様に冷蔵庫などで冷やすと効果があるようです。

 

しかし、パンや麺類などの小麦デンプンでは、効果が弱いようです。

 

昔の日本人は冷や飯を多く食べていた

このように冷や飯が食物繊維と同様の働きをすることから、野菜不足を補う効果があります。

 

冷や飯のでんぷんが変化したレジスタントスターチは、腸内で善玉菌の栄養素(エサ)ともなるので、善玉菌を増やして元気にしてくれます。

 

しかし、ごはん(米)の消費も減っている現代で、どれだけあなたはご飯(米)を食べていますか?

 

現代では昔のように毎食ごはんを食べることもないだろうし、食べない日もあるでしょう。

 

ごはんを食べる回数が減っている中では、せっかく食べるのなら温かい白米のごはんが良いと思う人が多いでしょう。

 

たまには、冷えたごはんをおにぎりにして食べるのも、おいしく食べることが出来ると思いますが・・・。

 

そんなに毎日、毎日、冷ご飯を食べることは現実的に少ないことだと思います。

 

しかし、ごはんを主食としてよく食べられていた昭和30年代の日本では、朝ごはんを炊いて、朝ごはんは温かく食べますが、今のように電子炊飯器の保温ではなく、おひつで保管するため、昼食や夕食の時には、冷ご飯で食べていたようです。

その頃であれば、冷ご飯を食べる回数も多くありましたが、今はそのような生活に戻ることはできません。

 

そのように冷や飯を当たり前のように食べていた時代は、便秘で悩む人は少なかったようです。

 

ごはんをあまり食べない現代で善玉菌を増やすには

毎日冷や飯を食べない現代では、善玉菌を増やすにはどうすれば良いのでしょうか?

 

方法としては、善玉菌(乳酸菌)を直接摂ることでハンパなく善玉菌(乳酸菌)を増やすことが期待できます。

 

善玉菌が増えることで、腸内環境が整うようになります。

 

腸内環境が整っていると、便通(便秘・下痢)の状態も良かったり、高い抵抗力・免疫力を維持していたり、アレルギー症状(花粉症・アトピーなど)も改善されたり、ダイエット効果なども出やすくなります。

 

腸内環境が整った状態を維持していくには、毎日継続して善玉菌を増やすようにする必要がありますが、毎日冷や飯を食べる訳にもいきません。

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