抵抗力・免疫力を高めるには、しっかりした免疫細胞を作ることですが、免疫細胞は何の栄養素からつくられるのでしょうか? 免疫細胞の主原料はタンパク質なんです。タンパク質と一緒に○○を摂ると良いのです。効果的に免疫力を向上させるポイントを紹介いたします。
免疫力を高める栄養素はタンパク質
免疫力(抵抗力)は、健康な人でも20~30歳代までがピークで、40歳を越えるとどんどん低下していきます。免疫細胞を作る主原料はタンパク質なのでしっかりとタンパク質を摂って免疫細胞を作って増やしていかないと免疫力が低下してしまうのです。タンパク質は重要です。
免疫細胞は日夜、カラダを守るために働いて消滅し、また新たな免疫細胞が作られてカラダを守るというように次から次へと作られないと、健康を維持していくことができません。したがって、たんぱく質は、日常的に摂ることが必要な栄養素ということになります。
免疫力を向上させるための食事
1回の食事で必要なタンパク質の量は20g~30gと言われています。免疫力の向上を考えるのであれば、毎食にタンパク質を含む食品を摂ることが重要です。そして、タンパク質を吸収しやすくするためにビタミンCやビタミンB6、ミネラルなども必要となります。
タンパク質を摂ろうとすると動物性タンパク質(肉、魚、乳製品など)や植物性タンパク質(豆腐、納豆など)があります。植物の中ではタンパク質が豊富なのがマメ類ですが、消化・吸収されにくいために、ある程度のタンパク質を得るには、かなりの分量を食べる必要があります。
動物性タンパク質は食べる分量に比して、消化・吸収されるため、栄養として吸収される量が多いですが、脂肪分が多いので摂り過ぎないように注意する必要があります。
タンパク質の摂り過ぎに注意
免疫力を上げるためと言っても、タンパク質を摂り過ぎるのは、逆に免疫力を低下させてしまいます。というのも小腸で消化・吸収できる量以上のタンパク質を摂り過ぎると、小腸で未消化のまま大腸まで届き、悪玉菌の大好物のエサとなって悪玉菌を繁殖させてしまいます。これが、腸内環境の悪化です。
増殖した悪玉菌は、腸内で有害物質をたくさん作るようになります。その有害物質を腸が吸収してしまうと、腸はマヒさせられて働きが弱くなって、免疫力も低下してしまうのです。
効果的に免疫力を向上させるポイント
毎食バランスよくタンパク質を食べることで、免疫細胞をきちんと作って免疫力を向上させることができますが、その作られた免疫細胞をより活性化させてさらに免疫力を高めることができます。それは、タンパク質と一緒に善玉菌(乳酸菌)摂ることです。
腸内細菌の善玉菌(乳酸菌)を増やしてあげると効果的に免疫力が上がります。善玉菌の一種である乳酸菌は、その乳酸菌自体を構成する成分=「菌体成分」が、小腸や大腸にある「免疫に関わる受容体(レセプター)」を刺激して腸の免疫を活性化するので、免疫力が高くなります。
タンパク質と乳酸菌(善玉菌)をきちんと毎日適量とることで、効果的に免疫力を向上させることができるのです。