乳酸菌で腸内環境を整えると良いと聞くけど、小腸、大腸のどちらが重要なんでしょうか? どうせ整えるのなら小腸も大腸も両方共に整えるのが、絶対に良いと思いませんか?両方整える乳酸菌を選びましょう!
目次
あなたの小腸、大腸はきちんと働いている?
便秘になりやすいとか、下痢をしやすい、お腹が張りやすいなどのお腹の悩みや、風邪を引きやすい、肌荒れがしやすい、疲れやすいなどの症状はありませんか?それは、小腸や大腸の働きが悪くなっているからです。
小腸や大腸がうまく働かないとどのような影響が出るのかを知って、対応する必要があります。小腸、大腸についてもう少し詳しく知りましょう。
小腸と大腸の違い
小腸と大腸の違いを比較してみました。
同じ腸でも小腸と大腸は、こんなに違うんですね。
小 腸 | 大 腸 | |
---|---|---|
働き | 食べた物(栄養分)の消化・吸収、および水分の吸収。 |
小腸で吸収しきれなかった水分やミネラルを吸収しウンチを作成し、排出。 |
吸収するもの | 栄養分、水分、ミネラルなど | 水分、ミネラル、短鎖脂肪酸など |
長さ | 約5m~8m | 約1.5m |
表面積 | 約200㎡(シングルのテニスコート約1面分) | 約100㎡(シングルのテニスコート約半面分) |
腸内細菌の数 | 約1兆個 | 約100兆~1,000兆個 |
病 気 | 他の臓器と比べると病気にかかりにくい臓器 | 他の臓器と比べると病気にかかりやすい臓器 |
特 徴 | 乳酸菌を増やして元気にすることで、腸内環境が整う | ビフィズス菌を増やして元気にすることで、腸内環境が整う |
小腸、大腸の主な役割とは
小腸は、栄養分の消化・吸収が主な役割です。食べたものは、胃で消化され小腸に届きます。分解されてアミノ酸やブドウ糖、脂肪酸などの栄養素になったものを小腸で吸収します。そして、大腸は、水分の吸収を調整して、ウンチを作り出します。
小腸、大腸の働きが悪くなって、これらの役割を果たせなくなるとどうなるでしょうか? 小腸、大腸について働きが悪くなるとどうなるかを見てみたいと思います。
小腸の働きが悪いと
小腸に悪玉菌が増えて、善玉菌である乳酸菌が少ないと、悪玉菌の作る有害物質によって小腸がマヒして働きが悪くなると、消化・吸収機能も低下して未消化のものを大腸まで運んでしまったり、小腸に集まっている免疫細胞も十分な働きができずに免疫力が低下してしまいます。
未消化のものを大腸に運ぶことで、大腸にいる悪玉菌の栄養分(エサ)となって大腸内の悪玉菌を増やすことになってしまいます。また、免疫力が低下すると、外部からの細菌やウィルスを早期発見して駆除できなかったり、体内で発生するがん細胞をすぐに駆除できなくなってしまいます。
大腸の働きが悪いと
大腸に悪玉菌が増えて、悪玉菌の作る有害物質によって大腸がマヒさせられると。大腸のぜん動運動(ウンチを大腸から肛門まで運ぶ動き)が悪くなるとウンチをスムーズに排出することが出来ません。ウンチは長時間大腸の中にとどまっていることになり、必要以上に大腸がウンチの水分を吸収してしまうことで、ウンチが固くなってさらに出しにくくなります。これが便秘の状態です。
本来は悪玉菌の作る有害物質や老廃物は、すぐにウンチと一緒に排出されるべきなのですが、便秘になるとウンチが体外へ出て行かなので有害物質や老廃物も、ずっと大腸の中に閉じ込められます。
閉じ込められた有害物質などは、大腸が吸収してしまい血液に混ぜて全身に送ります。全身の各細胞や臓器に有害物質が届けられると、当然、働きは低下してカラダのあちこちに不調(病気)が発生してしまうのです。
小腸、大腸の両方とも整えるためには
このように小腸だけ良くても、大腸だけ良くてもダメなんです。小腸、大腸の両方に効くことがカラダにとって一番理想的な状態なのです。
1つの乳酸菌、ビフィズス菌などで小腸にも大腸にもどちらにも効く菌はありません。乳酸菌であれば、小腸に効いて、ビフィズス菌であれば大腸に効くという感じです。なので、小腸も大腸も両方を整えるのであれば、うまく乳酸菌やビフィズス菌を組み合わせて摂る必要があります。