どうして禁煙すると便秘になりやすい?その解消方法は?

禁煙すると便秘になりやすと言われています。

 

便秘がイヤで、またタバコを吸うことにならないためにも、便秘を解消する対策をまとめました。

目次

禁煙マーク
禁煙すると便秘になる理由

タバコを吸わないことによる便秘の理由は、以下の3つが考えられます。

① 禁煙により胃の動きが低下

② ニコチンによる腸への刺激が低下

③ ニコチンのリラックス効果が低下

 

① 禁煙により胃の動きが低下

タバコを吸うことで、胃の運動が高まり、排便が促進されます。

 

つまり、喫煙は、胃を刺激して収縮させるので、胃の蠕動(ぜんどう)運動が活発になり、食道下部の括約筋や幽門括約筋(小腸への入り口)が開き、胃の内容物が小腸へ押し出され、排便が促進されるようになります。

 

禁煙することにより、この働きが低下し、結果、便となるものが腸内にたまって便秘を引き起こします。

 

② ニコチンによる腸への刺激が低下

神経伝達物質であるアセチルコリンと呼ばれるものが、腸のぜん動運動(ウンチを腸から肛門まで運ぶ動き)に働きかけて、排便を促しています。

 

タバコの主成分のニコチンもこのアセチルコリンと同様の働きをして、腸のぜん動運動を活発にするので、喫煙をすると排便が促進されます。

 

しかし、禁煙することで腸のぜん動運動に働きかけなくなり、腸の動きが低下してしまうので、スムーズに排便されなくなり便秘になります。

 

③ ニコチンのリラックス効果が低下

タバコのニコチンは、自律神経に影響していて、基本的には交感神経を活発にしますが、タバコの吸い始めには、一時的に副交感神経が活発化します。

 

この副交感神経が優位になったリラックスした状態では、肛門筋がゆるんだりすることで排便を促進します。

 

タバコを吸いだすと、すぐにトイレに行きたくなるのは、この現象だと言われています。

 

しかし、禁煙することで副交感神経が優位な状態を作り出せなくなると、便秘になりやすくなります。

 

タバコ吸う人

便秘薬(下剤)では、便秘は解消しないケースも!

禁煙することで便秘になる方は、腸内環境が悪化している可能性が高く、タバコのニコチンが便秘薬(下剤)の代わりをしていたと考えられます。

 

自律神経系下剤は、アセチルコリンの濃度を高めることで、排便をしやすくしているのですが、そのアセチルコリンよりもニコチンの作用が強力なので、禁煙してもニコチンが体内に残っている間(1ヶ月~3ヶ月程度)は、このタイプの下剤は、効き目が出ない場合が多いです。

 

ただし、ニコチンが体の中から抜けていったとしても、根本的な便秘解消の対策をとらなければ意味がありません。

 

根本的な便秘対策をしましょう

体に良い健康的な便秘解消方法としては、便秘薬(下剤)やニコチンに頼らずに、腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発にしていく必要があります。

 

禁煙することで、便秘になる場合には、元々から、自然な腸の運動が低下しており、これは腸内環境が悪化して悪玉菌が増えて腸の運動を悪くしていると考えられます。

 

腸内環境を改善(腸内の善玉菌が多い状態)することで、腸内の善玉菌がニコチンに代わって腸の蠕動運動を活発にして、排便しやすくしてくれます。

 

腸内環境を改善するには、腸内に善玉菌の1種である乳酸菌を増やす必要があります。

 

腸内に乳酸菌(善玉菌)が増えると、乳酸菌が作り出す乳酸により腸内が弱酸性に保たれます。

 

腸内が弱酸性になると大腸を刺激して腸のぜん動運動を促進するようになります。

 

つまり、乳酸菌がニコチンが腸に働きかけていたと同様の作用をする訳です。

 

乳酸菌はニコチンとは違い、体や腸に悪影響を与えないどころか、腸の働きを良くしてくれるので、自然な便意を感じて排便することが可能になります。

 

 >> 腸内環境を改善して、便秘を解消するには、こちら

 

 

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