腸内に悪玉菌が増えてくると、からだの健康に悪いことばかり出てきます。悪玉菌は体内を汚して、臭くするのです!
悪玉菌が増えだすとあっという間に、身体に不調が出るのです。腸の働きが弱くなってしまうとカラダ全体がダメージを受けてしまいます。おならも臭いなんて最悪!
目次
悪玉菌が増えると出てくる症状
悪玉菌が増えると、出てくる症状は、下記のように色々あります。
◆ 便秘になってオナラが臭くなる ◆ 口臭や体臭もクサくなる ◆ 病気にかかりやすくなる ◆ 大腸がんになりやすい ◆ 太りやすくなる ◆ 肌が荒れてくる |
こんなに身体にとって悪いことばかり起きやすくなってしまうのです。
便秘になってオナラが臭くなる
腸内で悪玉菌が増えると、悪玉菌の作り出す有害物質により腸が麻痺して腸の働きが弱くなります。
腸のぜん動運動(便を腸から肛門まで運ぶ動き)も弱くなるため、便は腸の中に長くとどまるようになります。
つまり、便秘になりやすくなり、悪玉菌は、この滞留する便を腐らせて、より多くの有害物質を作り出します。
この有害物質の中には、臭いニオイの元となるインドールやスカトール、硫化水素やアンモニアなどがあります。
これらは、少量でもニオイがキツイので、おならをすると卵の腐敗臭のようなニオイが広がります。
口臭や体臭もクサくなる
悪玉菌の作り出す有害物質は、便秘で体外に排出されにくくなると、腸壁から吸収されて血液に溶け込んで全身を回るようになります。
このオナラの臭いの元である有害物質が、血液に入って肺まで運ばれ、臭いとなって口から出でると口臭がうんこ臭くなったり、皮膚から出たりすると、うんこ臭い体臭として周りに臭いニオイを広げることになります。
病気にかかりやすくなる
悪玉菌が増えると、免疫力を高める働きをする善玉菌が減ってしまうために、善玉菌と悪玉菌のバランスがくずれ免疫力の低下につながります。
免疫力の要となる免疫細胞は、外から入ってくるウィルスや細菌、体内で発生するがん細胞など、病気の元となるものを排除するように戦っています。
しかし、悪玉菌が増えたせいで、免疫細胞の働きがにぶってくると、ウィルスや細菌の侵入をゆるしてしまい、病気に感染しやすくなるのです。
大腸がんになりやすい
悪玉菌の増殖により免疫力が弱まると、健康な人でも腸内の粘膜で毎日3,000~5,000個程度は発生すると言われているがん細胞を撃退することができなくなって、大腸にがんを発病しやすくしてしまうのです。
大腸がんは、日本女性の死因の第1位で、日本男性の第3位にランクされ、とっても腸内環境の悪化と関連性のある病気と言われています。
出典:「平成27年(2015)人口動態統計(確定数)の概況」(厚生労働省)
太りやすくなる
悪玉菌が作り出す有害物質によって、腸が麻痺して消化・吸収が悪くなったり、有害物質が血液に取り込まれてドロドロになり血流が悪くなることで新陳代謝が低下して、各細胞に栄養分を引き渡すことができなくなり、栄養分を消費できないためにカラダに溜め込むことで、太りやすくなってしまいます。
さらに便秘であれば、老廃物や有害物質を体外に排出しにくく、体内にため込みやすくなり、身体のあちこちに不調が現れたり、生活習慣病にもなりやすくなってしまいます。
肌が荒れてくる
悪玉菌の作り出す有害物質や身体に不要な老廃物は、便通が良ければ、便と一緒にうまく体外に排出されるのですが、便秘になってなかなか排出されないと、腸壁から吸収されて血液に入り込みます。
有害物質や老廃物で汚れた血液が全身に回り、最終的に皮膚(肌)から体外に排出され、ニキビや吹き出物のような肌荒れが起こりやすくなります。
また、お肌の状態が悪くなった場合も、免疫細胞が患部に素早く集まってきて修復作業を行いますが、悪玉菌が多く免疫力が低下していると免疫細胞の働きも弱くなって肌の修復ができなくなってしまい、肌荒れや乾燥肌、敏感肌の症状を悪化させます。
悪玉菌を減らして善玉菌を増やすには?
悪玉菌が増えてしまうと、こんなに悪いことばかりになってしまいます。一刻も早く、善玉菌を増やす必要があります。
全体の腸内細菌の数は決められているため、善玉菌が増えると、その分だけ悪玉菌が減るという関係にあります。
なので、悪玉菌によって腸の働きが弱まって、からだのあちこちに不調が出てきてしまった場合の対策は、善玉菌を増やすことによって、悪玉菌が増えにくい環境を作ることです。