便秘になりやすい食べ物とは?
便秘に悪いような食べ物を食べないように注意しておかないとダメですよ!
後で大変な目に合う場合があります。便秘になりやすいという方は、普段から食べ過ぎないように注意しておくといいかもしれません。
また、便秘に良いと言われる野菜も注意するポイントを知っておいてください。
食べて便秘に苦しむか、食べずに便秘にならないか? あなたは、どちらを選びますか。
腸に負担をかける食べ物
果物で消化が早いものであれば、20分~30分程度、野菜類では30分~1時間程度、ご飯やパン、うどんなどの炭水化物は2~3時間で消化されます。
これに対して、肉は消化に時間がかかり、肉のタンパク質の部分で3~4時間を必要とします。
しかも肉に脂肪分が多い場合は、脂肪が消化されるのに12時間もかかります。消化する間、胃腸はずっと消化液を出しっぱなしになります。
そうなると、胃腸が荒れたり、胃もたれの原因になります。
このように、肉類は野菜類に比べて消化時間が長いので、その分、腸に負担をかけるので腸の働きを低下させ便秘になりやすくしてしまいます。
食事が肉類に偏っていると、いつも腸に大きな負担をかけてしまい便秘になるのです。
肉類を食べる場合は野菜もしっかり摂って腸の負担を和らげるようにすることです。特に脂肪分が多い肉類は避けましょう。
ちなみに食べ物消化時間は、こちら
・果物 20分~30分 |
特に脂肪分が12時間とずば抜けて、長くかかります。
便秘をひどくする食べ物
食べ過ぎると便秘になると言われている食材は意外と多くあります。
普段から食べ過ぎないようにすることはもちろんですが、便秘になったら特に気を付けると良いです。
【タンニンを含むもの】
タンニンを多く含む物には
・渋柿 |
があります。
渋柿には『タンニン』という成分が含まれており、便を固くする効果があるため、下痢止めに使われています。
これは、下痢や軟便にお困りの方にとっては有効ですが、便秘の人にとっては、反対に便秘をひどくするため、注意が必要です。
また、タンニンは、腸粘膜に特殊な膜を作るという作用があり、腸のぜん動運動(うんちを腸から肛門まで運ぶ動き)を低下させるので、スムーズにウンチが肛門へと運ばれて行かないので便秘にさせてしまいます。
渋柿と同様にお茶、コーヒー、ワインなどに含まれていますので、飲み過ぎてタンニンを摂り過ぎることのないようにしましょう。何事も、ほどほどにすることです。
【冷たいもの】
冷たい食べ物・飲み物というとアイスや冷えたジュース、ビールなどがありますが、その他にも食べることでカラダを冷やす食べ物(食材)があります。
食べることで身体を冷やすものには、野菜類(トマト、レタス、キャベツ、きゅうり、ナスなど)、果物(梨、スイカ、柿、バナナ、オレンジ、りんごなど)、その他では、こんにゃく、昆布、豆腐、そば などがあります。
冷たい食べ物も、食べることでカラダを冷やすものも両方とも体温をさげることになり、その結果、内臓が冷えると、血液が十分に胃や腸に行き届かなくなり、腸の働きが低下します。
そうなると、腸のぜん動運動も低下することから、うんちをスムーズに肛門まで運ぶ動きが鈍って、便秘になったり、免疫力が低下(風邪をひきやすい)したりします。
【刺激物】
便秘の原因にも色々ありますが、痙攣(けいれん)性便秘と言って心理的・精神的ストレスにより、副交感神経が過度に興奮するため大腸が緊張しすぎて、うんちが腸の中を行ったり戻ったりすることで、ウンチがうまく運ばれずに便秘になる場合があります。
このけいれん性便秘の場合には、腸のぜん動運動が活発に動きすぎるために起こっているので、刺激物を食べることによって、さらに腸を刺激すると、症状を悪化させることになります。
刺激物である炭酸飲料、アルコール、香辛料や酸味の効いた食事などは、けいれん性の便秘の時は、食べるのは控える必要があります。
けいれん性便秘の特徴としては、コロコロとした球のような小粒のかたいウンチが出る場合なのですが、刺激物は絶対に避けましょう。
【甘いもの】
ケーキや砂糖菓子、スナック菓子などの甘いものは、糖質をたくさん含んでいて、食べ過ぎることで便秘になりやすくなります。便秘にすでになっている場合は、便秘をさらにひどくするので注意しましょう。
甘いもの(糖分)は悪玉菌の好物です。悪玉菌は、糖分を栄養分(エサ)としてどんどん増殖していきます。
その勢いに善玉菌は追いやられて、腸内は悪玉菌でいっぱいになります。悪玉菌は、腸内で有害物質を発生させ腸を麻痺させてしまうので、腸の働きが低下します。
腸の働きが鈍ると、うんちを腸から肛門へ運ぶ腸のぜん動運動も弱くなり、ウンチがうまく排出できなくて便秘の症状になります。
そうなると腸内の有害物質も体外へ排出出来なくなり、腸が吸収することで、血液に混ざって全身に運ばれます。臓器の機能が低下したり、肺を通って口から出たり、肌から出たりして口臭や体臭となったりするのです。
また、糖分を摂りすぎると『糖反射』という現象が起きて、腸の働きを低下させます。
これも、排便機能を低下させるので、便秘になりやすくしてしまうのです。便秘の時には、甘いものを摂り過ぎないようにしましょう。
不溶性食物繊維を多く摂り過ぎると便秘に
便秘には、食物繊維が効果があると言われますが、食物繊維の中でも不溶性食物繊維をたくさん摂り過ぎることは、逆に便秘になりやすくなるので注意が必要です。
葉もの野菜や豆類は、水溶性食物繊維に比べ、不溶性食物繊維の量が多いため、便を固くしてしまうことで、便秘になりやすくしていることになるのです。
不溶性食物繊維は、水分を吸収するため、うんちに水分を与えてやわらかくするように思えますが、実際は、ウンチの中に大量に不溶性食物繊維が含まれると、ウンチ自体の水分も奪ってウンチを固くしてしまうことになるんです。
食物繊維は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維を1:2のバランスで摂るようにするのがベストです。
便秘になったら注意すべき食べ物をまとめてみました。早く楽になりたいからといって、便秘薬(下剤)にすぐに頼るのは、やめられなくなるので危険です。ご注意を・・・。
ちなみに便秘に良い食事は、こちら → 便秘を解消する食事(食べ物)はどんなものがよいですか?