乳酸菌について調べてみると乳酸菌は、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えることで糖尿病の改善に効果があるようです。
まずは、糖尿病についておさらいして、乳酸菌の糖尿病に対する効果を見てみましょう。
●糖尿病とは
糖尿病とは簡単に言えば、尿といっしょに糖分が出てしまう病気です。
どうしてそのようなことになるかと言うと、正常な場合、糖分は胃で分解されブドウ糖となり、腸内で吸収され、肝臓を経て血液に含まれて、私たちの身体や脳を活性化させる為の必要なエネルギー源となります。
しかし、腸内環境が悪化している場合には、糖の代謝異常が起きて、ブドウ糖を細胞に運ぶことができなくなり、血液にブドウ糖が余り、血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)が異常に高い状態になる病気です。
●腸内環境と糖尿病の関係
腸内環境が整っていると、腸内でブドウ糖が吸収されたと同時に、すい臓でインスリンを分泌させ、インスリンと結合することでバランスよく細胞にブドウ糖が行き渡るのですが、腸内環境が悪化すると、すい臓でのインスリンの分泌機能が低下してしまい、インスリンと結合できないブドウ糖は血液中に余ることになり、血糖値の調整がうまくいかず糖尿病となります。
腸内環境が悪化している状態とは、腸内細菌のバランスが善玉菌より悪玉菌が優勢になっている場合を言います。
脂肪分の多い肉料理を多く摂っていると、脂肪分を大好物とする悪玉菌が増えて有害物質を多く作り出し、善玉菌の棲みにくい環境を作ってしまい、それはつまり腸内環境の悪化につながります。
●糖尿病の予防には腸内環境を整えること
糖尿病を予防改善するには、糖の代謝を正常にしなければいけないのですが、そうするにはインスリンの分泌を円滑にし、ブドウ糖の吸収を良くするためにも善玉菌の活動を優勢にして、腸内環境を整えることが重要です。
●糖尿病には乳酸菌の働きが効果的
腸内に善玉菌を増やし、悪玉菌の働きを抑制して善玉菌優位の環境を作るには、乳酸菌の摂取がとても効果的になります。
乳酸菌には善玉菌のエサとなる代謝産物を生成して、善玉菌を腸内に増やしたり、乳酸などを作り出し、腸内を弱酸性に保つことで悪玉菌の棲みにくい環境を作ることで、悪化した腸内環境を整える働きがあります。
こうして腸内環境が改善されることで、すい臓でのインスリンの分泌も正常になり、血糖値の調整がうまくいき、糖尿病が改善されるので、乳酸菌の摂取は、非常に有効は手段です。
また、糖尿病は合併症などを引き起こすとても怖い病気ですので、乳酸菌を摂取して血糖値の低い身体を作ることが重要となります。