海苔に多く含まれる水溶性食物繊維の働きで、腸内環境が整って便秘をはじめとして、色々な体の不調を整えてくれます。食物繊維以外にも、うまみ成分のアミノ酸や多数のビタミン、栄養分を含んでいて、その栄養素の量が多いため海苔は『一日二枚で医者いらず』とまで言われるくらいです。
目次
海苔で腸内環境を整えよう
海苔は、水溶性食物繊維を豊富に含んでいます。海苔は、海苔自体のねばねばで腸内の不要なものを吸着して排出したり、善玉菌を増やすことで、腸内環境を改善してくれます。
ちなみに、海苔の全形一枚分というのが、焼き海苔のサイズ(19cm×21cm)が基本なんですが、1枚では重さ:3g カロリー:6kcal くらいあります。
【 水溶性食物繊維 】
海苔の約1/3が食物繊維です。海苔の場合、その大部分が水溶性食物繊維なので、水分を含んだ水溶性食物繊維がウンチと混ざることで、ウンチにも水分を与えて柔らかくして、便秘になりにくくしてくれます。
また、水溶性食物繊維は善玉菌の栄養分(エサ)となるので、善玉菌を元気に増やしてくれるので、腸内の善玉菌の勢力が強くなって、善玉菌の作り出す乳酸が腸を刺激することで、腸のぜん動運動(ウンチを腸から肛門まで運ぶ動き)が活発になることで、スムーズに便を肛門まで運び、排出することが出来ます。
海苔の水溶性食物繊維は、胆汁酸や余分なコレステロールを吸着し、体外に排泄することで、腸内をキレイにしてくれます。
【 たんぱく質 】
海苔の約4割がタンパク質なんです。しかも非常に良質なタンパク質で、構成成分としてはアミノ酸(グルタミン酸)やアスパラギン酸が多く含まれています。
タンパク質は、筋肉や臓器、皮膚、爪、髪などと言った全身のあらゆる組織を作る成分となっています。良質なタンパク質を十分摂ることで、皮膚や爪、髪の毛などが正常に保たれているのです。
【 ビタミンや栄養素 】
海苔には、ビタミン13種類のうちの11種類もの豊富なビタミンを含んでいるし、善玉菌を元気にして増やすことで、善玉菌がビタミンを腸内で合成して作り出します。
海苔に含まれるビタミンや栄養素 | |
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ビタミンA |
【 風邪の予防や、乾燥肌や肌荒れの改善 】 1日に必要とされるビタミンAの量は約500ugRE程度なんですが、海苔の全形2枚でその必要量に匹敵する量を摂ることができます。 |
ビタミンB1、B2 |
【 疲労回復に効果 】 ごはんなどの炭水化物(糖質)と一緒に摂ると、効果的です。おにぎりや海苔巻きは、理にかなった食べ方なんです。 |
ビタミンB12 |
【 正常な赤血球を作る 】 |
ビタミンC |
【 肌の美白に効果 】 通常、ビタミンCは熱に弱いと言われますが、海苔に含まれるビタミンCは熱に強く、長期保存が可能なのがが特徴です。 |
葉酸(ビタミンB9) |
【 タンパク質や細胞を作るのに重要 】 |
カルシウム |
【 骨粗しょう症の予防 】 |
鉄分 | 【 貧血の改善 】 鉄分が豊富に入っているので、貧血の改善には最適です。含まれる鉄分の量は、何とレバーと同等にもなります。 |
タウリン |
【 生活習慣病の予防 】 |
EPA (エイコサペンタエン酸) |
【 肥満予防やがん予防 】 |
まとめ
以上のように海苔には、体に良い成分が多く含まれていて、健康・美容を維持するのにとても良い食物です。1日に全形(19cm×21cm)の大きさの海苔を2枚摂ることで、1日に必要な栄養素のほとんどを摂ることができます。
毎日、ごはんのお供に海苔を摂るのが効果的です。1週間も続けると、便通も良くなるくらいの効果が期待できます。
しかし、海苔があまり好きではない人や、甲状腺の病気が気になる方は、頻繁に摂ることは出来ません。海藻類(海苔や昆布やわかめ)には『ヨウ素 (ヨード)』というミネラル成分が入っているので、ヨウ素を多く摂取すると甲状腺の病気になる人もいるからです。
海苔を試したけど効果を感じることが出来なかったり、甲状腺の病気が気になる方は、善玉菌(乳酸菌)を毎日摂ることで、腸内環境を改善して健康・美容の維持が可能になります。善玉菌(乳酸菌)を効果的に摂ることを試してみては、いかがでしょうか?