乳酸菌がうつ病にどのような効果があるのかを調べてみました。
うつ病と腸内細菌には深い関係がありました!!
うつ病の原因
うつ病は、『ノルアドレナリン』や『ドーパミン』と並び、三大神経伝達物質の一つである『セロトニン』が脳内で欠乏することで起きるとされています。
セロトニンは、神経を興奮させる作用のノルアドレナリンや、気持ちを奮い立たせたりやる気を起こす作用のドーパミンの暴走を抑え、心を落ち着かせる作用があり、セロトニンの不足により精神のバランスが崩れると、暴力的(キレる)になったり、うつ病を発症すると言われています。
三大神経伝達物質とは
★ 『セロトニン』 は、心を落ち着かせる作用(幸せホルモン) ★ 『ノルアドレナリン』 は、神経を興奮させる作用(ストレスホルモン) ★ 『ドーパミン』 は、快感からやる気を生み出したり、学習能力に作用(意欲を作るホルモン) |
セロトニンは、そのほとんどである約90%が小腸にあり、約8%が血小板の中で、残りのわずか約2%が脳内に存在しており、腸内細菌によって脳内に送られます。幸せを感じる脳内物質であり、精神活動に大きく関与しています。
また、人の身体と心をバランス良く保つためには、神経伝達物質のドーパミンとセロトニンが必須です。
腸内細菌が脳内物質(セロトニンとドーパミン)を増やす
セロトニンの原料は肉、魚、豆、ナッツ、豆乳、乳製品などに豊富に含まれている「トリプトファン」という必須アミノ酸です。
「トリプトファン」は腸内細菌により代謝され「5-ヒドロキシトリプトファン」という「セロトニン」の前駆物質となり脳に運ばれます。
また、「セロトニン」の合成に必要なビタミンB6、葉酸、ナイアシンなどのビタミンを合成しているのも腸内細菌です。
「ドーパミン」は牛乳、卵、肉などに含まれている必須アミノ酸の「フェニルアラニン」が腸内細菌により「チロシン」に代謝され、さらに「L・ドーパ」という前駆物質となり脳に運ばれます。
セロトニンもドーパミンも原料となるアミノ酸を多く含む肉類を摂取しただけでは、増やすことが出来なくて、腸内細菌の働き無しには増やすことができません。善玉菌(乳酸菌)を増やしてあげることが必要です。
乳酸菌のうつ病に対する効果
セロトニンの不足は、うつ病をはじめとする様々な身体・精神的な症状を引き起こします。セロトニンが足りていると、心のバランスを整え、心を落ち着かせる作用が働き、うつが改善されます。
乳酸菌を積極的に摂取することで、腸内環境を整え腸内細菌を増やし、セロトニンをたくさん作り出せる腸づくりをして、抗うつ剤に頼らなくても、うつ病などの不安症状を改善することができます。
人はストレスを受けることで、善玉菌が減って悪玉菌が増えるような影響を受けるので、日頃からストレスを受けている人は、乳酸菌を摂ることで健康維持にも役立ちます。
乳酸菌を積極的に摂り、身体的にも精神的にも活き活きとして生活出来ることを目指しましょう。