切れ痔の原因は、便秘により硬い便が肛門を傷つけることによります。痛みを抑えるには、原因の根本を解消することが大切で、適度な硬さで、滑りの良い腸粘液にコーティングされた便を、いきむ(力む)ことなく排出することが出来るようになることです。
目次
今すぐの対応(排便前後の工夫)
排便の前には、便のすべりを良くするために、潤滑油としてオリーブオイルやワセリン、馬油などを肛門に塗っておくと、便の滑りが良くなり、痛みを軽減することができます。
排便の後は、患部(肛門の傷)を清潔にしておく必要があるのですが、ウォシュレットのやり過ぎは、かえって傷口を痛めてしまうので、弱い水流で短時間(30秒以内)にしてください。
これからの対応(便秘の改善)
硬い便の改善
便を柔らかくするには、水分を多く摂ること 当たり前のことですが、普通の水を飲んだだけでは大腸に行くまでにほとんど吸収されて尿として排出されてしまい腸まで届かないので、食事中に、食べ物と一緒に飲むことで、水分は普通の水であっても食物と一緒に腸まで届きます。
つまり、摂取する水分の濃度が高いと、すぐに尿にならずに腸まで届くようになります。
食事以外に水分を摂る場合は、スポーツ飲料、牛乳、野菜/果実ジュース、スープなどの濃度の高い水分を補給することで水分は腸まで届くようになります。また、便のカサを増やすような食事(食物繊維など)を増やすことも必要です。
スムースに出る便へ
大腸では、スムースに肛門から便を排出するために、大腸壁より腸粘液が分泌されて腸内を移動する便をコーティングしていきます。
腸のぜん動運動が活発であれば、腸粘液も十分に分泌されますので、便は腸内の腸粘液の上をスムースに流れ、腸粘液に包まれた状態で排泄されることでスルッと肛門から出るので便器や紙、肛門も汚れにくくなります。
腸内環境の改善
切れ痔の痛みを抑えるには、肛門に負担のかからない、適度な固さのウンチをスルッと出すことです。切れ痔でもスムースな排便ができると痛みも軽減され、悪化することもなく改善し、再発も防ぐことができるようになります。
そのためには、腸内環境を改善することで、便秘を解消し、適度な硬さの便を作り、善玉菌の働きで腸のぜん動運動(ウンチを腸から肛門まで運ぶ動き)も活発にして、腸粘液も十分に分泌できる状態を保ち、その腸粘液で便をきちんとコーティングして、スムースな排便にすることが必要です。
私も固い便を、毎日のように踏ん張って(力んで)、力いっぱいに肛門を痛めながら、排便していました。痛いので、排便するのがとても辛いことでした。
乳酸菌を飲むようになって、腸内環境が改善されると、程良い固さの便がスルッと、簡単に出るようになってからは、おしりの痛みは、ふっ飛んでしまいました。
この経験を活かし、乳酸菌ブログとして使った乳酸菌やオリゴ糖の詳細をまとめることにしました。硬い便をやわらかくする方法は色々とありますが、そのうちの一つの方法として、参考になればと思います。