黒酢は便秘や下痢などの便通改善にも効果があるんですか?

便秘になるととっても辛いです。何日も排便がなかったり、出したくても便が硬くてなかなか出なかったり。

 

便秘は、腸内で便が長くとどまってしまい、腐敗してしまい有害物質を発生させるので、肌荒れやむくみの原因であり、痩せにくい体質にするので太りやすくなってしまいます。

 

この便秘を解消するのに効果があるとされるのが『黒酢』です。

目次

50代までは、便秘は女性に多い

20代から女性は、男性に比べ便秘の割合が高くなっています。

 

75歳を越えると男性も女性も便秘をしている人の数は同じくらいになってきます。

(参照元) 厚生労働省HP 平成 25年 国民生活基礎調査の概況

 

20代~50代までの女性に便秘になる人が多い理由とは、何だと思いますか?

 

【 女子が便秘になりやすい理由 】

・女性は男性に比べて腹筋が弱い

・生理前に分泌される女性ホルモンに腸の働きを弱める作用がある

・無理な食事制限を伴うダイエットによって食物繊維が不足がちになる など

上記のように女性は、もともとから便秘になりやすい理由がありながら、それにプラスして食生活の乱れや生活習慣の乱れなどによって、より便秘になりやすくなっています。

 

黒酢を活用する

黒酢には、便秘を解消する成分が色々と含まれています。

 

代表的な作用は、下記の通りです。

・アミノ酸で腸の粘膜を元気にする

・クエン酸の刺激で腸を活発に

・善玉菌を増やしてくれる など

それぞれについて、詳しく解説していきます。

 

アミノ酸で腸の粘膜を元気にする

人間が生きるのに必要なアミノ酸20種類の内、11種類は体内で作り出すことができます。

 

しかし必須アミノ酸と呼ばれる残りの9種類については体内で作れないので、食事などから摂取するしかありません。

 

黒酢には体内で生成できない9種の必須アミノ酸が、バランスよく含まれているのです。

 

このアミノ酸には、腸の粘膜を保護したり、元気に回復させたりする働きがあります。

 

腸の粘膜が弱まってしまうと、腸の働きも低下して便をスムーズに排出することが出来なくなって、便秘を引き起こすようになってしまいます。

 

アミノ酸が豊富に含まれた黒酢を摂ることで、胃腸の粘膜が元気に復活するため、腸の働きが正常化するので、結果として便秘を解消することが出来ます。

 

また、アミノ酸には新陳代謝を活発にする効果もありますので、腸の動きが活性化して便通もスムーズになります。

 

クエン酸の刺激で腸を活発に

黒酢にはクエン酸も豊富に含まれています。

 

このクエン酸は、腸の中に入ると炭酸ガスを発生させます。

 

発生した炭酸ガスは腸を刺激して腸のぜん動運動(便を腸から肛門まで運ぶ動き)を活性化し、溜まっている便を外に出そうとします。

 

また、クエン酸には悪玉菌を殺菌する働きがあるため、腸内の悪玉員を減らして善玉菌を増やすようになるので、腸内環境がキレイになって整うことで、便秘解消はもちろん、便秘を予防する効果も期待できます。

 

更に、クエン酸には胃酸の分泌を高める働きがあるので、食べたものを消化する力が高まります。

 

慢性的な下痢になっている人は、胃酸の分泌がうまく出来ていない場合が多く、クエン酸を摂ることで、慢性的な下痢を改善する効果が期待できます。

 

善玉菌を増やしてくれる

ビタミンCには、腸の中の善玉菌を増やす働きがあるため、腸内環境が改善されて腸の働きが良くなると、便をスムーズに排出することが出来るようになります。

 

さらに、ビタミンCにはストレスへの抵抗力を高める作用もあるため、ストレスが原因で自律神経を乱すことで腸の働きが低下して便秘になる現象を防ぐ効果も期待できます。

 

ビタミンCを多く含む食材だけをたくさん食べてもビタミンCは水溶性なため、体内に蓄積することが出来ないで、おしっことして体外に出て行くので、ビタミンC不足になります。

 

黒酢自体にビタミンCが含まれている訳ではありませんが、ビタミンCを吸収しやすくして効果的に体の中で働くようになります。

 

そこで、ビタミンCと一緒に黒酢を摂ることで、ビタミンCが効果的に腸内に善玉菌を増やして、便通を整えてくれます。

 

黒酢を飲みすぎると下痢になる?

黒酢は、腸の働きを良くして便通を改善する働きがあることは、説明しました。

 

しかし、黒酢を飲みすぎてしまうと、腸のぜん動運動が活発になり過ぎてしまい、ひどい時は下痢にまでなってしまう場合があります。

 

黒酢には強い殺菌作用があるので、あまり多く飲んでしまうと、悪玉菌だけでなく善玉菌も減らしてしまう可能性もあるので、飲みすぎないように注意が必要です。

 

飲むタイミングにも注意が必要で、空腹時に黒酢を飲んでしまうと、胃には刺激が強すぎて、荒らしてしまうことになるので、空腹時に飲むのは止めましょう。

 

黒酢が便秘に良いことはわかったけど・・・

便秘に黒酢が良い作用をするんですが、即効性がある訳ではありません。

 

飲み続けて、腸内環境が改善されるまでは、大きな効果を感じることは難しいです。

 

便秘が何日も続くと、その不快感から、すぐに効果のある市販の医薬品に当たる便秘薬や下剤で排便を促している人もいます。

 

しかし、これらの薬は常習化してしまう危険性があり、薬を飲まなければ便が出なくなってしまうこともあります。

 

どうしても出ない場合に、一時的に頼ることは致し方がない場合もありますが、できるだけ薬には頼らず、黒酢などの健康食品を毎日摂取することで自然な排便を促すのが理想的です。

 

黒酢であれば何でも良いという訳でもありません。黒酢の中でも黒酢もろみにする方が、アミノ酸の含有量が多いので、折角摂るなら黒酢もろみでしょう。

 

しかし、黒酢もろみには、独特の渋みであったり、苦みがあるため、何かで割って飲用にしたり、食材と一緒に料理に使うのには適していないようです。

 

味わうことなく、効能だけ欲しいと思うなら、サプリメントとして摂るのが一番良いです。毎日、手軽に続けて摂ることが可能です。

 

割りと軽度な便秘の方には、黒酢もろみのサプリが、血液サラサラにもなるし、疲労回復の効果も、さらには脂肪燃焼のダイエット効果まであるので、試す価値ありです。

arrow_red 便秘は軽度で、血液ドロドロが心配な方は、こちら

 

かなりひどい便秘で、慢性的にお困りの方は、やっぱり直接に、腸に善玉菌(乳酸菌)を摂り入れて、腸内環境を改善するのが一番です。

 

小腸にも大腸にも生きた乳酸菌で満たして、悪玉菌を退治して腸内環境をキレイにして、便秘や下痢と言った便通の異常を改善しましょう。

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