便秘で悩んでいる方は多いでしょう。その一方で便意が多くて「1日に何回も便が出るけど大丈夫?」と排便回数が多く頻便なのを心配されている方もいます。
大便・うんちの回数が多いのも困りものですね。実際のところ、1日に何回くらいの排便が理想なのでしょうか?
目次
毎日排便する人の方が少ない
毎日排便がある人は、男性で4割、女性では3割程度と言われています。
食べたものが消化器官で消化吸収され、排便されるまでには1日(24時間)~3日(72時間)かかります。
胃腸の働きが活発な人だったり、消化のよいものを食べ続けたりすれば、20時間程で排出されることもあります。
逆に胃腸の働きが鈍っていたり、消化が悪い食べ物であったりすれば、100時間以上かかることもあるでしょう。そもそも腸の長さには個人差があります。
したがって、排便の回数は個人差があって当たり前なのです。
日本人は排便の回数が多い
和食は洋食に比べて植物性のものが多く、食物繊維も豊富ですから、日本人は欧米人に比べ排便の回数が多い傾向にあります。
しかし近年は、日本の食事も欧米化が進み、欧米人と変わらない回数の人が増えています。
和食中心の食生活から肉類中心の食事にかわって、便の回数も減って、便秘になる人が増えています。
食生活の変化だけでなく、生活環境、仕事や人間関係でのストレスによる便通の異常(便秘や下痢)により排便も乱れがちです。
食べた分だけ出すのが理想ってコト?
人間は食品添加物、化学物質などの有害物質を体内に吸収しながら生きていますが、その毒素や老廃物の75%はウンチとなって排泄されます。
その毒素を含んだウンチがいつまでも腸内にあると、活性酸素が増えたり、悪玉菌が増加し、うんちを腐敗させてさらに老廃物を増やします。
便の回数が減って便秘になると、増えた老廃物は体外へ排泄されるどころか、腸の粘膜から再吸収され、再び身体をめぐって細胞を破壊するのです。
不要物であるウンチは体内に長くとどめずにスムーズに排便するのがベストということになるので、食べた回数だけ排便の回数があるのは理想的という考えもあります。
理想の排便とは?
毎日3回の排便があっても健康とは限りませんし、逆に3日に1度しかなくても問題ない場合もあります。理想の排便とはどのようなものなのでしょうか?
【その1】:便は健康のバロメーターでもある
大切なのはウンチの状態です。健康な人の便は適度な硬さと長さがあります。
色は黄土色、チューブ式の歯磨き粉くらいの固さ、1度の排便で出される便の重量は100グラム程度です。
毎日排便があっても小石のようにコロコロしていたり、逆に便が柔らかすぎて形にならない状態であれば、健康とはいえません。
⇒ 『便秘解消で快便になるには、便秘と快便の違いとは?』を参照してください。
【その2】:1日5回以上の排便は下痢?
胃腸の働きが活発な人は、1日2~3回の排便があります。たくさん食べているのにあまり太らないという人も、排便回数は多い傾向にあります。
ただし、1日5回以上の排便があり、しかも柔らかすぎて形がないようなウンチが出る場合は下痢と判断してよいでしょう。
また、小石のようなウンチが少量ずつ何回にも分けて出る場合は、ウンチが硬すぎて正常に排便できていない状態です。
【その3】:便秘は何日以上のこと?
便秘傾向と定義される状態は、通常3日以上ウンチが出ない状態を指します。一方、下痢傾向とされるのは1日5回以上です。
ですから、排便回数が毎食後毎の1日3回も、2~3日に1回もすべて正常と言えます。
ただし、排便が毎日ある人の場合、1日排便がないだけでもお腹が張って苦しくなることもあります。
つまり、自分の通常の排便回数と照らし合わせてみなければ、今が便秘なのかどうかを正確に判断することはできません。
毎日排便がなかったとしても、人によってはそれが便秘ではないということがわかれば、少しは気持ちも楽になるのではないでしょうか。
毎日、必ず排便しなければならないということはありません。
便意が多いのは、腸の働きの低下かも?
腸内環境が悪くなると、ちょっとした状況・環境の変化にストレスを敏感に感じやすくなって、腸の働きに悪影響を与え、腸の動きが異常に活発になることで、便が早く肛門まで押し出され便意を感じるようになる場合があります。
いわゆるお腹がゆるむという状態ですが、悪玉菌が増えてしまい腸内が汚くなっている場合に起こりやすくなります。
腸内環境を整えることで
こういった場合は、善玉菌を増やして腸内環境を整えることで、腸の働きを良くしたり、免疫力を高める効果があるので、便通の異常や体調不良を防ぎ、やたらに便意を生じないようにしてくれます。
日頃から、やはり腸内環境を整えておくと、ちょっとしたことではお腹も、体調も崩さなくなります。
私の場合は、普段から毎日継続して、善玉菌(乳酸菌)を摂って備えています。
毎日、善玉菌(乳酸菌)を摂るようになって腸内環境が改善されると、毎朝きちんと丁度よい固さのウンチをスッキリ出すことが出来るようになりました。
ほぼ決まった時間にウンチが出てくれるので、何度も便意を感じてトイレに行くことも少なくなりました。
トイレの時間も短く、気持ちよく全部出し切る感じの快便が続いています。朝自宅のトイレで済ませてから出て、あとは1日中、ウンチの心配をすることがなくなると、とっても快適に1日を過ごすことが出来ますよ。
私も軟便で、何回もトイレに行くことが多かった時期がありますが、腸内環境を整えることで1日1回、多くても2回で、スッキリすることが出来るようになりました。