お腹も下痢ピーのようにぐるぐるしていて、ウンチがしたいと思ってトイレにこもるのに、何も出て来ない。漏れるって感じがあるのに出ない? 出そうで出ないという状態、経験したことがありますか。どうも『しぶり腹』と言うようです。
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しぶり腹って何?
しぶり腹は、テネスムスとか裏急後重(りきゅうこうじゅう)とも呼ばれます。ウンチがしたいという知らせが脳まで来てるのに、実際にトイレに行ってみても全く出る様子がないか、出たとしてもほんのちょっとしか出ない状態を言います。
本来は、大腸で便が作られ肛門の手前の直腸まで運ばれて来た時に、うんこが直腸を刺激して大便がしたいという便意が脳に伝えられます。
しかし、直腸が炎症をおこしたりする場合には、直腸にウンチが到達していないもかかわらず便意が脳に伝えられるので、トイレに行ってもウンチが肛門付近まで来ていないので出ないのです。
しぶり腹の症状の特徴
渋り腹の特徴のある症状としては、腹痛と残便感があります。
便意(ウンチがしたい)があっても、便は出ない場合が多く、出たとしても、ものすごく細い便であったり、形のない便がちょっとだけ出る程度です。
腹痛と便意が繰り返し起こり、周囲に聞こえるくらいにゴロゴロとお腹が鳴るようなこともあります。
以上のような症状が続いたら、じぶり腹ではないかを疑ってみて下さい。
しぶり腹からくる恐怖
頻繁に便意を感じるようになると、近くにトイレがないと安心出来ません。電車やバスの移動にも困ってしまうし、知らない場所に行くのはトイレの場所が把握できないと困ってしまいます。
トイレに入れたとしても、ウンチは出ないのに便意だけが何回も襲うと、出ようとしてもまた、したくなって入り、の繰り返しとなってしまうので、出るに出れない状態になってしまいます。
普通の下痢ならば、ちょっと痛い思いをしても出しきって終わりになるので、その方が楽だと思ってしまいます。出したいのに出ないのは、便秘に似ています。
便秘より悪いのは、しつこい便意なのです。いつも出ないからといっても、時には本当に、出てしまうこともあるのですから、厄介なものです。
しぶり腹の原因
過敏性腸症候群やクローン病、潰瘍性大腸炎、大腸がんなどが原因と考えられています。しぶり腹は直腸の炎症や潰瘍などで直腸が刺激されることで起こります。
つまり、直腸までウンチが着ていないのに直腸の炎症などで誤認識をして、ウンチが届いたと勘違いをした情報が脳に届けられるために起きる病気です。
直腸を刺激して間違った反応をしてしまう原因はいろいろありますが、炎症や潰瘍以外にもストレスにより腸が緊張委縮して起きる過敏性腸症候群による場合もあります。
しぶり腹の対策
しぶり腹の原因が炎症や潰瘍やガンを引き起こす病気であれば、すぐに病院を受診する必要があります。炎症や潰瘍といった器質的疾患が認められない過敏性腸症候群の場合は、自宅でも治療することができます。
どちらにしても自分で出来る対策としては、腸内環境を整えておくということです。腸内の善玉菌を増やして、悪玉菌を減らすことが腸内環境の改善につながり、しぶり腹の対策となります。
腸内環境を改善しても症状に改善が見られない場合は、炎症や潰瘍といった病気がひどい状態であるので、一刻も早く病院を受診すべきです。
ストレスなどを原因とする過敏性腸症候群であれば、こちらを参照下さい。
ウンチが直腸まで来て便意があるのに出ない場合は?
肛門の直前の直腸までウンチが来ていて便意もなるのに、いざトイレに行ってみると出ないという場合もあります。ウンチを押し出す力がなかったり、ウンチがとっても固くなっている場合などです。
ウンチが肛門の手前まで来ていて、うんちがしたいという便意もあのに出すことが出来ない理由と解決法をまとめてみました。