最近、下痢や便秘を繰り返したりしていませんか? 『過敏性腸症候群』(IBS)にかかっている可能性があります。病名をはっきりさせ、早めに治しましょう!
目次
過敏性腸症候群とは
過敏性腸症候群は、検査をしても腸に炎症や潰瘍などの異常が認められないのに、下痢や便秘、腹痛や腹部の不快感といった症状が起こることで、以下の4つのタイプがあります。
【 下痢型 】 【 便秘型 】 【 交代型 】 【 ガス型 】 |
過敏性腸症候群の4つのタイプに共通して、その主な原因はストレスだと考えられてきました。しかし、調べていくうちにストレスが原因となるものは、約4割で、ストレス以外でも過敏性腸症候群になるということが解ってきました。
ストレスを原因とするもの(約4割)
脳からのストレスは、そのまま腸の過敏状態を引き起こし、少しの刺激でも痛みや不快感を感じて来るようになると、それがストレスになってしまいます。
また、その状態が続くと今度は脳も過敏状態になり、ささいなこともストレスに感じるようになります。脳と腸は密接な関係にあるだけに、脳の過敏状態→腸の過敏状態→脳の過敏状態→腸の過敏状態というように悪循環になって症状は悪化してしまうようです。
ストレス以外の要因としては、
腸内細菌を原因とするもの(約4割)
過敏性腸症候群は、ストレスが原因となるものが約4割と言われていますが、ストレス以外の要因としては、腸内細菌を原因とするものが約4割あるということが発見されました。
腸内細菌は誰の腸の中にも棲んでいるものなのですが、普段は「大腸」に棲みついています。
しかし、風邪や食あたりなどでお腹を壊すと、免疫機能が低下することにより、腸内細菌は小腸にも棲みつく場合があります。本来、小腸には腸内細菌がほとんどいません。
小腸は腸内細菌を異物と判断し、腸のぜん動運動(食べたものを大腸に運ぶ動き)を活発にして小腸から追い出そうとして、食べ物を未消化のまま大腸に送り出してしまいます。そして、下痢になるのです。
薬を原因とするもの(約2割)
胃酸を抑える薬や高血圧の治療薬や鎮痛剤などを飲み続けたり2種類以上の飲み合わせにより、薬を分解する酵素が不足すると、分解されないまま大腸に到達し、大腸は薬の成分を有害物質と判断して大腸で吸収しなくするためにコラーゲンのバリアを作ります。
大腸は本来、便の水分を吸収して便を程良い硬さに調整する役割を持っているのですが、腸壁をバリアで覆ってしまうと十分な水分をウンチから吸収出来ずに水っぽいまま(下痢の状態)で排便してしまいます。過敏性腸症候群の原因の約2割に相当します。
過敏性腸症候群の対処法について
ここでは、ストレスや生活の乱れが原因の場合の対処法についてのみ、説明いたします。
過敏性腸症候群の対処法は、急激に改善されるものではなく、ゆっくりと症状が改善していくことが必要で、良くなってきたと実感できるのに長期間かかるものと認識し、毎日きちんと根気強く治療をしていく必要があります。
腸管はストレスに反応しやすくなっているため、食事を規則正しくとり、夕食は腹八分目とし、刺激物や脂肪分の多いものは避けるようにして、食物繊維の多い食品や乳酸菌食品を意識して摂取することで症状を改善させることができます。
また、腸内の善玉菌(乳酸菌)の数を増やして、腸内環境を整えておくことで、腸が過敏に反応して下痢や便秘、おならなどを引き起こすことは改善されます。腸が正常に機能していると、ストレスによってお腹を壊すことも少なくなります。
まとめ
脳と腸は密接な関係にあることは、説明したとおりですが、腸内に善玉菌を増やすことにより腸内環境を整えておくことは、ストレスにも過敏に腸が反応することを防ぐので、下痢や便秘やおならが出すぎるといった症状の改善や予防にもなります。
私も一時期、仕事でのストレスが重なって、下痢と便秘を交互に繰り返し、さらにお腹にガスがたまり、お腹のハリを常に感じていて、オナラをガマンするのが必死だったことがあります。
電車で長時間の通勤は、すぐにトイレに行くこともできない状態でしたので、下痢になっている時にオナラが出そうでたまらなくなると、もうどうしていいかパニックになることもありました。
そんなピンチを救ってくれたのが、乳酸菌サプリでした。善玉菌(乳酸菌)を増やして腸内環境を整えるのに、一番即効で効率良く短期間で出来るのは乳酸菌を活用することだと確信しました。
私が、実際に使って軟便(水様便)を治した体験記をまとめみました。
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