食事中や夕食後にお腹痛くなったり、お腹を下して下痢になるなどピー腹になる回数がだんだん増えてきていませんか?
食べ過ぎたり脂っぽい食事の時になりやすかったのが、軽い食事でも何かを食べるとご飯後に腹痛や下痢になるようになったりしていませんか?
目次
食後の腹痛や下痢が当たり前に
特に早食いの人に多いのですが、しっかり噛まずに飲み込むように食べたり、肉類を中心とした脂の多い食事や、ついつい食べ過ぎることが多いと、胃や腸に大きな負担がかかるので腹痛や下痢になるのは簡単に想像できると思います。
特に食べ過ぎてもいないのに、同じように食後に腹痛や下痢を起こすようになると、胃や腸の働きがかなり悪化状態にあると言えます。
食後に腹痛や下痢になるのは
食材が傷んだり腐ったりしていないのに食事をした後に腹痛や下痢になる原因として一番可能性が高いのは、食べたものがうまく消化されていないこと、つまり消化不良になっているのだと思われます。
最初は、食べ過ぎや飲み過ぎ、消化の悪い食事によってもたらされた食後の腹痛や下痢も、胃や腸の働きが低下した状態が続いてしてしまうことで、普通の食事をあまりたくさん食べなくてもすぐに消化不良を起こす体質にになってしまっているという可能性が高いのです。
また、ストレスや体の疲労も重なると、胃腸の働きは、さらに低下してしまうことになります。
この悪循環に入ることで日常的に、食後すぐに腹痛を起こしたり、急に下痢になりやすい体質になっていると言えます。
食事の種類や食べ方
肉類などの動物性脂肪の多い食事や食べ過ぎ、アルコールの飲み過ぎ、唐辛子やニンニクなどの刺激物の摂り過ぎは、胃酸の分泌を乱したり、すい臓の働きが低下して消化酵素の分泌が減ると、胃や小腸での消化不良が起きやすくなります。
肉類などのたんぱく質が多い食事は、たんぱく質を消化するのに、胃の消化酵素を大量に消費します。同様にアルコールも消化酵素を大量に消費します。
お酒を飲みながらの焼肉は、一番胃腸に負担をかけることになり、消化不良を起こす最大の原因と言えます。
私もそうなんですが、お酒を飲みながらの焼肉は格別に美味しいですよね。なので、どうしても食べ過ぎ、飲み過ぎとなってしまいます。
できるだけ消化を手伝ってくれる野菜などに包んで、お肉を食べるようにすると良いですよ。
よく噛まないで早食いすることも胃や腸の消化を妨げるので、胃腸への負担となり、消化不良を起こす原因になってしまいます。
ストレス
ストレスがたまると、胃や腸の働きを管理している自律神経の働きが鈍くなることで、胃腸が正常に機能しなくなります。
自律神経が乱れると胃液の分泌も減少したり、血行を悪くして胃壁の粘膜に血液が行かなくなって、胃壁を荒れさせてしまいます。
その結果、消化不良を起こしやすくなり、胃壁も荒れ放題で、胃もたれ、膨満感といった症状につながります。
反対に自律神経の乱れによって胃酸の分泌が増加する場合もあります。
胃酸が出すぎると、これまた胃壁を荒らして、胃の中の細い血管を傷つけて、胸焼けや胃痛を引き起こすことになります。
またストレスによって夜眠れなくなり、睡眠不足などからも胃が正常な働きをしにくくなることも、消化不良や胃腸を痛める原因ともなりますので注意が必要です。
過敏性腸症候群
規則正しく、ヘルシーな食生活をしているのに、毎日のように食後に腹痛や下痢の症状が現れるという場合は、過敏性腸症候群という病気の可能性が高くなります。
過敏性腸症候群は、ストレスや腸内細菌、薬の飲み合わせなどによって腹痛や、下痢、便秘などの症状が発生します。
腸や血液の検査をしても、特に異常が見当たらずに、腹痛や下痢が長く続いてしまう病気です。
日本人の20代、30代といった若い人に多く、会社での人間関係や仕事のトラブル、転勤、転職、部署異動など生活環境の変化、出張や社内会議のプレゼンといったちょっとしたストレスや緊張で腹痛や下痢になるタイプの方が、かかりやすい病気です。
食後の腹痛や下痢にならないために
胃に良いものを食べる
胃の働きを改善して消化を良くしたり、消化を手助けしてくれるものを摂取しましょう。
●大根
大根には、ビタミンCや消化酵素のアミラーゼなど消化機能を促す酵素がたくさん含まれています。
タンパク質などの消化を助けたり、胃酸過多などにも効果的です。
加熱すると効果が薄くなるのでできるだけ生のままで、根おろしにするなどして召し上がるのがおすすめです。
●キャベツ
キャベツには、胃の免疫力(抵抗力)を強くする効果があります。
キャベツに含まれるビタミンCやカルシウムが、疲労回復、不眠症などに効果があります。
特に春キャベツは、胃腸薬として有名なキャベジンの成分を豊富に含んでいます。
キャベジンには、粘膜の損傷を修復したり、粘膜細胞への血行を良くする効果もあるため、疲れきった胃にはオススメの野菜です。
●バナナ
バナナは、消化も良く胃に負担を掛けないので、弱った胃腸の回復には最適の果物です。
バナナは、身近にある食べ物では抗酸化力が高く、含まれている酵素が胃腸を整えてくれます。
消化不良の予防
消化不良を予防するのに、取り組みやすい予防方法をまとめましたので、参考にしてください。
腸内環境を整えておくことは、消化不良の改善以外にも、さまざまな体の不調(病気)の予防にもなります。
よく噛んで食べる
食事は早食いすることなく、よく噛んで食べましょう。
よく噛むことで食べたものが細かく噛み砕けると消化しやすくなりますし、噛む回数を増やすことにより唾液の分泌が多くなります。
唾液には消化を助けるアミラーゼが含まれているので、胃への負担を軽くしてくれます。
生活習慣の改善
乱れた食生活や生活習慣は、胃や腸の働きを悪くして、消化不良を引き起こしやすくします。肉類に偏った食事や、不規則な食事回数や食事時間(朝食を抜いたり、夜遅く食事をしてすぐ寝たりなど)をしないで、野菜を中心としたバランスのよい食事を規則正しく決まった時間に摂るようにしましょう。
食べた物を消化するには胃や腸に多くの血液が必要ですが、食後すぐに体を動かすと、消化に必要な血液が胃や腸ではなく手足の方に行くので、胃や腸の働きが低下し消化不良を起こしやすくなります。食後最低30分程度は体を休める習慣をつけましょう。
また、ゆっくり体を休めた後は、適度なウォーキング程度の運動をして運動不足を解消しましょう。
適度な運動は、胃や腸の働きを活発にしてくれるので、消化不良を起こしにくい体を作ることができます。
腸内環境を改善する
腸内環境が悪化していると、悪玉菌が作り出す有害物質によって、腸の働きが低下しています。
消化しにくい食べ物や暴飲暴食、ストレスといった原因もそうですが、それ以前に腸内環境が悪化していて、腸での消化・吸収機能が低い場合には、ちょっとした食べ過ぎやストレスでも消化不良をおこしてしまいます。
腸内に善玉菌(乳酸菌)を増やして、腸内環境を改善しておくと、多少の食べ過ぎや動物性脂肪の摂り過ぎ、飲み過ぎやストレスにも対応できる胃腸の状態になり、消化不良を起こしにくくなって予防することができます。
腸内環境が整うと、腸の働きが正常化します。
ウンチの固さを調整する大腸もきちんと働き、ほど良い固さのウンチになるように腸内を移動するスピードを整えて、水分の吸収を丁度よい感じにしてくれます。
ほど良い固さのウンチになると、スムーズに肛門まで運ばれていって、するっと出すことが可能になります。そうなると下痢便やベトベト便から解放され、トイレも汚れにくくなりますよ。
私も一時期、転職後に環境の変化やストレスで軟便や下痢をよく起こしていましたが、善玉菌(乳酸菌)を摂ることで腸内環境を整えて、短期間で下痢やベトベトウンチを改善することが出来ました。