便秘は、『万病の元』とも言われるくらいに、便秘が原因で危険な症状が現れ、色々な病気に進展する可能性を大きく持っています。
便秘はまさに腸内腐敗してるようなものです。
たかが便秘で死ぬことは無いだろうと思われる方も多いかも知れませんが、最悪は『大腸がん』になって死亡する事例も多々あります。
目次
便秘が病気の原因となる理由
ウンチが腐る
便秘は、ウンチを長い時間、腸の中に閉じ込めておくようになるので、悪玉菌によってウンチが腐敗させられます。
腐りやすい体温(36~37℃)の中に数日放置されれば、腐ってしまうのは当然のことです。ウンチが悪玉菌によって腐らされると有害物質を作り出します。
有害物質を排出できない
ウンチは、カラダの老廃物や悪玉菌の作る有害物質などを早期に体外に排出する役割もありますが、便秘だとそれらの不要物をすぐに排出できない状態が続きます。
有害物質が全身を巡る
身体に害を及ぼす、有害物質を作り出して腸内に長い間とどめておくと、腸が有害物質を吸収してしまいます。
腸壁から吸収された有害物質は、血液に溶け込んで全身を巡ることになります。有害物質は全身の細胞や各臓器に取り込まれると機能が低下して、様々な症状や病気が発症します。
便秘が原因で起きる病気とは?
便秘が原因で発症する病気は色々ありますが、その中でも主要なものをピックアップしてみました。
・肌荒れ、ニキビ、吹き出物 ・アレルギー症状(アトピー、花粉症など) ・疲労感、倦怠感など ・うつ病 ・大腸がん など |
肌荒れ、ニキビ、吹き出物
悪玉菌の作った有害物質を毛穴から体外へ放出することが忙しくなると、肌の新陳代謝のタイミングを狂わせてしまうことになり、肌のターンオーバーがうまくいかず、肌が荒れたままになります。
アレルギー症状(アトピー、花粉症など)
血液が有害物質で汚れると、血液中の免疫細胞の働きが低下してしまいます。
これらが、体内に入ってきた時に、これらを排除する働き(免疫機能)を人は持っているのですが、その防御機能が異常に防御(誤作動・暴走)してしまうとアレルギー症状となってあらわれます。
疲労感、倦怠感など
便秘で腸内環境が悪化すると通常の疲労感とは違い、日常生活や仕事にまで影響を及ぼし、微熱を伴うような疲労感が長く続きます。
うつ病
便秘で腸内環境が悪化すると、心を落ち着かせる作用がある『セロトニン』を作り出す働きが低下して、セロトニンが不足し、精神のバランスが崩れやすくなり、暴力的(キレる)になったり、うつ病を発症すると言われています。
大腸がん
便秘で腸内環境が悪化すると、発がん性物質を多く作り出すようになったり、有害物質で血液が汚れることで、免疫細胞の働きが低下して、発生したがん細胞を素早く死滅させることが出来なくなります。
大腸がんは、日本女性の死因の第1位で、日本男性の第3位にランクされ、とっても腸内環境の悪化と関連性のある病気と言われています。
出典:「平成27年(2015)人口動態統計(確定数)の概況」(厚生労働省)