食事を食べて便(ウンチ)になって出るまでの時間は、どのくらいか調べるにはスループット食材を使うと、自分で簡単に調べることができます。この時間が長いと、毎日ウンチが出ていても隠れ便秘かもしれません。
目次
自分の便秘状態を確認
食事をして食べた物が、どのくらいの時間がかかって、ウンチになって排便されるかを知っておくと、便秘の状態が確認できます。異常に長い時間かけて、排便される場合は便秘の症状だと言えます。
一般的に、食べた物が胃や小腸で消化・吸収され、大腸で水分が調整されて、ウンチとなって肛門から排出されるまでの時間は、
24時間(約1日) ~ 72時間(約3日)と言われています。 |
食べたものが消化されやすいか、消化されにくいか、にもよりますし、通過する腸の長さも個人差があるので、かなり幅が広い時間帯ですが、これを越える場合は、便秘気味だと判断されます。
ちなみに消化時間は
消化される時間を食べ物別に比較すると、下記のようにその他の食材と比べても肉類の消化時間が長いことが分かります。
・果物 20分~30分 |
特に脂肪分が12時間とずば抜けて、長くかかります。
どうやって排便までの時間を計るの?
食べた食材が形を残したままで、ウンチに混ざって排泄されるため、『スループット食材』と呼ばれるものがあります。このスループット食材を使うことで、食べてからウンチとして出てくるまでの時間を計ることが可能になります。
スループット食材も色々ありますが、その中でも一番食卓に出てくるポピュラーな食材を紹介します。きっとこれらは、便に混ざって出てきたところを発見されたことがあろうかと思います。
【 身近なスループット食材 】
とうもろこし(コーン)の表皮 |
きちんとスループット食材を食べた時間を記録します。そして、排便の都度、便を確認してスループット食材が出てきた時間を記録して、かかった時間を算出します。
かかった時間から判断できることは
食べてからウンチとして排便されるまでにかかった時間によって、下記のような判断をすることができます。あなたは、予想通りの結果になったでしょうか?
スループット食材を食べてから排便されるまでの時間 | |
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12時間未満 |
腸内を通過する時間が短いため、栄養分が吸収されていない可能性が高いです。慢性的に短時間での排便が続くようであれば、吸収不良症候群と言われる栄養吸収障害の疑いがあります。 |
12時間~24時間 | 適切な消化と腸内のスムーズな移動を経て、理想的な時間と言えます。 |
24時間~72時間 |
少し腸内の移動に時間がかかっている感じはありますが、不快感がなく過ごせていれば、問題のない範囲だと考えられます。 おならやウンチが臭いようであれば、腸内に悪玉菌が増えて腸内環境が悪化してきているので、善玉菌を増やす対策が必要になります。 |
72時間以上 |
明らかに腸内の移動に時間がかかり過ぎています。これだけ長く腸内に滞留していると、ウンチが悪玉菌に腐敗させられて、悪臭を発生するようになっている可能性が高いです。 腸の中にウンチがたまっているのが、日常となっているので、本来はすぐにウンチと一緒に排出されるべき有害物質や老廃物が長時間、体内にたまっているので健康被害を受ける可能性が高いです。 |
この時間を調べてみることで、ウンチが腸内で滞留しているかどうかを確認できます。たとえ、毎日ウンチが出ていても、出てくるまでに日数がかかっているということは、腸内でウンチがたまっていて、押し出されるように何日か前の便が出ているということになります。(隠れ便秘)
私の場合の活用方法
私の場合、便秘で毎日つらい思いをしながら、ウンチを出していたのですが、乳酸菌を効率的に摂ることで腸内に善玉菌(乳酸菌)を増やして、腸内環境を改善して快便になるようになりました。
腸内環境が整ったかどうかを確認する意味でも、スループット食材の中でもニラを使って排便までの時間を計測してみました。ニラは、見事に原形を残した形でしっかりと出てきました。時間は、約20時間くらいでした。腸内環境を改善して快便になってから計った記録です。
どうやら良い感じで胃から十二指腸、小腸、大腸を経由して、肛門まで運ばれているということが分かりました。
実際にスループット食材を使って、食べてからウンチとして排便されるまでの時間を確認してみて下さい。
もし、長時間もかかって出ているようであれば、早急に腸内環境を改善した方が良いですよ。
腸内環境を効率的に改善するのであれば、こちらを参考にしてください。