排便(ウンチ)の時間が長いと、痔になりやすです。長時間のトイレは、注意しないと痔でつらい思いをすることになりますよ。女性も痔の症状がある人は多く、日本人女性の約4割程度が痔で悩んでいるようです。
トイレで長時間、いきむ(ふんばる)のは危険
便を出そうと踏ん張る時には、肛門の周辺の血管には、たいへん大きな力が加わっています。長い時間、ふんばると肛門の血管がうっ血して痔核(いぼ痔)になったり、硬い便を力づくで出そうとすると裂肛(切れ痔)になったりしてしまいます。
痔を発症するきっかけのほとんどは便通異常(便秘など)によるもののようです。排便するために多少は、腹圧をかける必要はありますが、お尻(肛門側)に力を入れていきむのは大変危険です。
長い時間、いきむ(踏ん張る)ことで痔になりやすい
『内痔核(イボ痔)』は、排便時のいきみや便秘などによって、肛門部に大きな負荷をかけることで、直腸肛門部の血液循環が悪くなり毛細血管の集まっている静脈叢(じょうみゃくそう)がうっ血して、はれ上がることで起こります。
『裂肛(切れ痔)』は、便秘などによって、硬いウンチを無理に出そうとすることで、肛門の皮膚が切れたり裂けたりする状態になることですが、慢性的な下痢による炎症として起こることもあります。
と言うのも、下痢の時には突然漏れてしまわないように肛門を閉めてガマンします。ガマンの限界が来て、一気に下痢便を放出すると、圧力がかかって出てくる水の様な下痢便は、ウォーターカッターのように肛門を切り裂くことがあるからです。
理想的な排便の時間は1分と言われています。排便に何分も時間をかけるとからだに悪いようです。
目安としては、いきむのは3分まで。3分間いきんでも出ないときは、一旦あきらめてトイレを出ることです。
痔にならないためにも便秘を解消しましょう
毎日のように、長時間いきんで(踏ん張って)排便していたあなた、すぐにやめましょう。痔になってしまうか、痔をひどくしてしまいますよ。
そして、腸内環境を整えて、スルッと1分で出せるカラダに改造していきましょう。腸内環境が整うと、腸の働きが正常化して、腸のぜん動運動(ウンチを腸から肛門まで運ぶ動き)が活発になると、スムーズにウンチを肛門まで運び、スッキリ排出することが出来ます。
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