スタミナの元として食べられているニンニクですが、もしかしてその『にんにく』が便秘解消に効果があるのか、その効能について調べてみました。
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ニンニクに整腸作用があった!
ニンニクは臭いが強烈なため、いつでもどこでも食べるわけにはいきません。
平日の日中は、気軽に食べるわけにもいかないし、夕食にでもと言っても翌日のことを考えると、明日が休みという日くらいしか食べにくいのも事実です。
そんなニンニクですが、腸の働きを活発にしたり、善玉菌を増やしてくれるので、便をスムーズに排出することができる整腸作用があり、便秘や下痢などを改善してくれます。
【 腸の働きを活発にする 】
このニンニクの臭いの成分である『アリシン』と言われるものは、大腸に働きかけてウンチを腸から肛門までスムーズに運ぶ動きをする腸のぜん動運動を活発にする作用があります。
大腸の蠕動(ぜんどう)運動が活発になると、大腸が膨らんだり縮んだりを繰り返し、便を押し出すようにして肛門まで運ぶので、便通(便秘・下痢など)が改善されるようになります。
【 善玉菌を増やして腸内環境を整える 】
また、ニンニクの中にあるオリゴ糖の成分は、胃や小腸では消化吸収されずに大腸まで届き、善玉菌の代表のビフィズス菌の栄養分(エサ)になります。
オリゴ糖を食べた善玉菌(ビフィズス菌)は、元気になってどんどん増殖していきます。
善玉菌(ビフィズス菌)が増えると、善玉菌の作る乳酸が腸内を弱酸性に保つので、酸性が嫌いな悪玉菌は減っていきます。
悪玉菌が多いと悪玉菌の作る有害物質によって大腸がマヒして腸の働きが低下して便秘や下痢を引き起こすのですが、善玉菌が増えることで悪玉菌を減らし、有害物質も減るので腸の働きが正常に戻ります。
さらに善玉菌の作る乳酸は、大腸を刺激して働きを活発にすることもあり、大腸の働きが正常化することで、スムーズな排便が出来るようになり、便通(便秘や下痢)が改善されます。
まさしく、整腸作用を持っているのです。
にんにくは切ったり、すりおろしたりすることで臭いがキツくなる
にんにくは丸ごと調理する分には、強いニンニク臭は出ません。
元々、にんにくの中に別々にあるアリインという無臭の化合物を含む細胞とアリイナーゼ(催涙成分)という酵素を含む細胞が、切ったりすったりすることで細胞壁が破れ、アリインと分解酵素アリイナーゼが接触します。
アリイナーゼの作用により、アリインが分解され香気成分であるイオウ化合物のアリシンに変化します。
便秘に効果があるのは、生成されたアリシンですので、切ったりすりおろしたりしてアリシンを増やして摂取することが、良いということになりますが、臭いはキツくなるのはしょうがないのです。
ニンニクが便通に良くても、臭いが気になる方には、頻繁に食べる訳にもいきません。
にんにくを食べると便秘になるという人も!?
にんにくを食べて便秘になるという人もいますが、これは、食べ過ぎによると考えられます。
どうしても焼き肉などと一緒に食べることが多く、便秘の原因となる肉類(タンパク質)を余計にとり過ぎてしまうことが原因の一つになっていると思います。
ニンニクは体にいい食材ですが、刺激が強く殺菌力もあるので食べすぎは、胃や腸に負担をかけすぎて痛めてしまいます。
1日に2~4片程度が適量ですので、食べすぎには注意してください。
食べ過ぎると、下痢になる場合もありますので、適量を食べて下さい。
臭いが心配な方には
いくらニンニクに便通改善の効果があっても、毎日毎日、にんにくを食べる訳にもいきません。
私は、にんにくが大好きなので、平日は、ニンニクを少し刻んで、野菜炒めに入れたり、休日は、ラーメーンにすりおろしたニンニクを入れて食べています。
平日は、やはり臭いを気にしてしまうので、ニンニクを食べない日が多いですし、食べても少量になります。
そこで平日は、乳酸菌サプリメントで善玉菌を増やして、週末にはニンニクを食べて善玉菌を増やすことで、腸の働きを活発にして、便通(便秘・下痢)を解消していくというやり方をしています。
ちなみに、私が試している乳酸菌サプリは、こちらです。
タイプ別の善玉菌サプリメント