便が固くて何とかやわらかくしたいとお悩みなら、酸化マグネシウムが体内を通過する際に水分を吸収し、便をやわらかくして便秘を解消してくれます。
目次
酸化マグネシウムは、副作用の少ない便秘薬
酸化マグネシウムは、市販の便秘薬にも多く含まれている成分です。
そもそもマグネシウムはミネラルの一種であり、もちろん、人間の体内にも存在し、生命維持に不可欠なものです。
そのため、適量であれば、特に副作用はほとんどありませんが、多く摂取すると、下痢を引き起こす場合もあります。
副作用が少ないですが、効果は確かな便秘薬と言えるでしょう。
このように副作用が少なく、便秘をやさしく解消してくれるため、妊婦さんが便秘の場合などには、病院において酸化マグネシウムの便秘薬が処方されます。
酸化マグネシウムが便をやわらかくする理由は
酸化マグネシウムは食物と一緒になり、腸を通過する際に、腸管から水分を吸収する性質があり、便をやわらかくしてくれます。
酸化マグネシウムが一度吸収した水分は、大腸において吸収されることはないので、便は柔らかさを保ち、便の量(カサ)もその分増えるので、腸を刺激しやすく、蠕動(ぜんどう)運動を促す作用があります。
その他に、マグネシウムには胃酸を抑える作用もありますので、胃炎や胃潰瘍にも効果があります。
ただし、すでに固い便として腸内に溜まっている場合には、マグネシウムを摂取してもその便をやわらかくすることはできません。
あくまでも、マグネシウムを服用時に一緒に食べたものが、便として大腸まで届いた時に、その便が水分を含みやわらかくなるというものです。
酸化マグネシウムの便秘薬
酸化マグネシウムが配合された便秘薬としては、病院で処方される代表的なものにマグラックス、マグミットなどがあります。
処方してもらうには、胃腸科などで診断してもらう必要があります。
そして市販されている酸化マグネシウムを成分とした下剤には、3Aマグネシア、ミルマグ、スラーリアが挙げられます。
酸化マグネシウムの飲み方
各薬の用法によりますが、朝昼晩の食前・食後に分割して飲んだり、寝る前に1回に服用したりと、飲み方は色々とあります。
1日に500mg~2,000mgを目安に調整して飲む。少量から初めて、効果が見られない場合は、増やすようにしていく。
効き目に即効性はなく、服用後、約7時間前後に効き目が現れるとされています。
酸化マグネシウムの注意点
心臓や腎臓が悪い人や下痢、高マグネシウム血症がある場合には注意が必要です。
大量のマグネシウムは心臓に悪影響を及ぼしますし、腎臓が悪いとマグネシウムがうまく排出されずに体内に蓄積されることになります。
体内のマグネシウム濃度が高くなりすぎると、高マグネシウム血症になる恐れがあります。
高マグネシウム血症になると、怠さや吐き気、血圧低下などの症状が出ます。
したがって、心臓病や腎臓病の人は、医師に相談の上で摂取する必要があります。
また、酸化マグネシウムはカルシウムと一緒に摂る場合には、注意が必要です。
カルシウム(1日に1g以上)や、牛乳(1日に1リットル以上)の大量摂取はしないこと。
ミルク・アルカリ症候群(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)を起こすおそれがあります。
便が固くなりやすい方は、一時的に酸化マグネシウムを含む便秘薬で、便をやわらかくして排出しやすくすることもアリですが、便秘が治ったわけではなく、便秘薬に頼って出しているだけです。
便秘薬に依存することは、自力排便ができなくなる可能性があります。
便が硬くなりやすいということは、やはり、腸の蠕動運動の働きが弱いために、便が腸内に長い時間滞留し、必要以上に水分が吸収されるために固くなっている場合がほとんどです。
腸の蠕動運動を活発化したいなら、まずは、こちらを
タイプ別の善玉菌サプリメント