食物繊維は、腸内フローラを改善してくれるの?

腸内に住んでいる細菌の状態を示す腸内フローラは、食物繊維を摂ることで改善されるのでしょうか? 体の健康や美容のためにも腸内フローラを良い状態で保つことは重要なんです。

目次

食物繊維は、どんなもの?

腸内フローラが良い状態であれば、腸の働きが活発になり健康や美容にも良い影響を与えます。そして、腸内フローラを良い状態にするのが食物繊維だと言われていますが、食物繊維ってどんなものなのでしょうか?

 

食物繊維は、炭水化物の仲間なの?

食物繊維とは、どういうものなんでしょうか? 食物繊維は炭水化物の仲間なんです。

 

と言うのも、 炭水化物 = 糖質 + 食物繊維 という関係にあるんです。

 

炭水化物は、ブドウ糖などがいくつもつながった状態の糖質と食物繊維から出来上がっています。糖質と食物繊維では、ブドウ糖などの単糖類の結合の仕方に違いがあります。

 

【 糖質 】
糖質は、食べると胃で消化されて小腸で栄養分として吸収され、身体を動かすためのエネルギー源となります。

 

【 食物繊維 】
食物繊維は、人が持っている消化酵素では消化されないため、大腸までそのままの状態で届いて、腸内フローラを良くするような働きをします。

 

食物繊維の働きとは?

食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があって、それぞれ違う働きをします。

 

どちらの食物繊維も、腸内環境を整えて腸内フローラを良くする働きをしてくれます。

 

水溶性食物繊維

水溶性食物繊維は、善玉菌の栄養分(エサ)となって、善玉菌を増やして腸内環境を整えて腸の働きを活発にして、便秘の改善をしたり、コレステロールを吸着して体外へ運ぶ働きなどをしています。

 

水溶性食物繊維を多く含む食品・・・熟した果物、かぼちゃ、キャベツ、大根、こんにゃく、こんぶ、わかめ、もずく、めかぶなどの海藻類

 

不溶性食物繊維

不溶性食物繊維は、保水性が高く、水分を吸収しウンチの量を増やすことにより、大腸を刺激して、腸のぜん動運動(ウンチを腸から肛門まで運ぶ動き)を活発にして便通を促進します。

 

不溶性食物繊維を多く含む食品・・・りんご、大豆(おからなど含む)、ごぼう、穀類、小麦ふすま、玄米、大豆、未熟な果物、ココア、豆類、イチゴ、ナシ

 

※注意

食物繊維は水溶性、不溶性に偏ることなく、バランスよく摂取することが大切です。理想の摂取バランスは、不溶性:水溶性の比率が2(不溶性):1(水溶性)と言われています。

 

偏って摂ってしまうと、腸内フローラを悪くする可能性もあります。

→ 便秘を引き起こしてしまう?食物繊維(野菜)の摂り方の注意点は!

 

食物繊維と腸内フローラの関係

腸内フローラには善玉菌、悪玉菌、日和見菌という腸内細菌が住みついているのですが、善玉菌と悪玉菌のバランスによって良い状態にも悪い状態にもなります。

・善玉菌・・・カラダに良い働きをする

・悪玉菌・・・カラダに悪い働きをする

・日和見菌・・・善玉菌が優勢なら善玉菌の味方をして、悪玉菌が優勢なら悪玉菌の味方をする

 

腸内フローラが良い状態とは、善玉菌が多く悪玉菌が少ない状態のことを指していて、食物繊維を摂ることで、腸内に善玉菌を増やすことができます。

 

食物繊維が善玉菌の栄養分(エサ)となって、腸内の善玉菌を増やしていくと、善玉菌が作り出す乳酸の量も増えて腸内を弱酸性に保ちます。

 

悪玉菌は、酸性の環境では住みにくいので、どんどん減っていきます。つまり、善玉菌が増えて悪玉菌が減る環境になるので、腸内フローラは、良い状態になっていくのです。

 

腸内フローラを良くするには

腸内に善玉菌を増やして、腸内フローラを良くするには食物繊維をバランスよく摂ることが大事だと説明してきましたが、食物繊維の他にも食べておくと良い食べ物(食事)があります。

 

乳酸菌などの善玉菌を多く含む発酵食品です。食べる食事を注意していくことで、腸内フローラを良くして腸内環境を整えることにつなげていくのがベストです。

 腸内フローラを良くするには、どんな食べ物・食事が良いですか?

 

 

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