便秘薬(下剤)に副作用は、つきものです。効果が強ければ強いほど、副作用も強くなるのですが、長期継続使用は絶対にしないようにすることです。
目次
便秘薬(下剤)の副作用の症状
代表的な副作用の症状をまとめました。
腹痛や下痢、吐き気
刺激性下剤などの強めの下剤は、即効性がある代わりに、飲んですぐに腹痛や下痢、吐き気といった症状が現れやすいです。
全身のだるさ、低血圧や動悸
ビタミン欠乏症から、全身がだるく感じられたり低血圧、心臓がドキドキする動悸や記憶障害などといった症状が起きやすくなります。
脱水症状
腸内に過度な水分を集めて便を排出しやすくするタイプの下剤では、いつの間にか脱水症状を引き起こしている場合があります。
これは、体内の電解質のバランスを崩し、カルシウム、カリウム、マグネシウムや亜鉛が大量に体から排出されてしまうことで大変危険な状態になり、最悪、死に至るケースもあります。
貧血
下剤は鉄分まで排出してしまい貧血状態に陥り、赤血球が不足することで、酸素がからだ内に十分行き渡ることができなくなってしまいます。
長期に渡って使用すると下剤依存症になり、それは、便秘の悪化、そして、大腸がんの発生リスクを高めます。
下剤依存症
自分の体質に合う下剤が見つかると、ついつい下剤に頼りっぱなしになり、同じ下剤を使い続けると慣れて効き目が悪くなると、今度は量を増やすことになり、からだの崩壊につながってしまいます。
便秘の悪化
自分の力で「便意」を起こせなくなることで、慢性便秘をさらに悪化させることになり、下剤をさらに手放せなくなってしまいます。
大腸機能低下→大腸がんを発症しやすい
強い副作用が出るのは「刺激性下剤」の中でも、市販薬の75%程度を占める「アントラキノン系下剤」です。
アントラキノン系下剤を長期に使用すると、大腸が黒ずみ、細胞の硬化により大腸壁が伸びきったゴムのように固くなります。
これは、「大腸メラノーシス」と呼ばれる副作用の一つで、黒ずんだ患部は、大腸としての機能を全体的に低下させてしてしまいます。
大腸ガンを発症するリスクを高めるので非常に危険です。このように便秘薬(下剤)は、様々な副作用が症状としてあらわれます。
大腸がんは、日本女性の死因の第1位で、日本男性の第3位にランクされ、とっても腸内環境の悪化と関連性のある病気と言われています。
出典:「平成27年(2015)人口動態統計(確定数)の概況」(厚生労働省)
便秘薬(下剤)を使わないで済むようにするには
便秘薬(下剤)は、どうしても排便できない時に、やむを得ず使用することはあっても、そのままズルズルと使い続けることのないようにしなければなりません。
では、どうすれば便秘薬(下剤)を使わないで済むようになるのかというと、腸の動きを活発にして腸の中にあるウンチをスムーズに肛門まで運んで、排出できるようにすれば良いのです。
腸の働きを良くする善玉菌を腸内に増やしてあげることなんです。効率的に善玉菌を増やす方法をまとめてみましたので、参考にしてください。
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