便秘を解消(便通改善)するには、乳酸菌や便秘薬をどのように使うのが良いのでしょうか?
便秘薬(瀉下薬、下剤)は、便秘の治療薬ではないので便秘を治すことはできません。
あくまでも便秘薬は、どうしても出ない時の強制排泄手段と考え、使いすぎることのないように注意しましょう。
とは言え、どうしても出ない場合には、便秘薬を使って出さなければならいこともあります。
★乳酸菌は、腸内環境改善
乳酸菌は食品ですので、即効性は期待できませんが、副作用の面では安心です。また、乳酸菌は腸内の善玉菌を増やすことにより、腸内環境を改善して、便を肛門まで運ぶ役割をする腸のぜん動運動を活発化し、便秘を解消することが出来ます。
したがって、乳酸菌によってすべての便秘のタイプが改善される訳ではなく、ある限られた便秘のタイプに効果があるのです。
それは、大腸のぜん動運動が不活発なことや腹筋の低下で、便を肛門まで押し出せず、腸内に便が長くとどまり、水分が過剰に吸収されて硬くなるタイプの弛緩性便秘です。
★便秘薬は、どうしても出ない時の強制排泄手段
便秘薬は薬ですので、強力なものは即効性もありますが、副作用において心配です。便秘薬は、便秘の症状を一時的に解消するだけのものなので、便秘解消の根本的な解決方法とはなっていません。便秘薬は、便秘の治療薬ではないのです。便秘を治す薬は存在しません。
便秘薬を飲めば手軽に出せる(排便できる)という考えで、常用的に服用していると、自分の力で排泄することが出来づらくなってしまい、便秘はさらに悪化し、便秘薬なしでは生活出来なくなってしまいます。
●便秘薬(下剤)を使うポイント
便秘の種類は大きく分けて、便が大腸(結腸)のどこかに詰っている「結腸性便秘」と、直腸まで降りてきているが出せないで詰っている「直腸性便秘」になります。
便がどこに溜まっているのかで、それに適した処方が違ってきます。
3~4日間排便が無い場合に、一律に刺激性下剤を投与するのではなく、便が直腸まで降りてきている直腸性便秘なら、レシカルボン坐剤や浣腸、あるいは肛門から指を入れ、便を摘出する「摘便(てきべん)」が有効です。直腸に便があれば、レシカルボン坐剤や浣腸を使うことで、即効性があり10~30分後の排便が期待できます。
ただし、便秘薬(下剤)には副作用がつきものです。
便秘薬(下剤)には副作用があるということを認識しておきましょう。
> 便秘薬(下剤)の副作用の症状の詳細は、こちらを参照下さい。 <
●まとめ
便秘薬(下剤)を使って便秘を解消することは、対症療法であり、便秘の治療にはなっていない事を認識しましょう。
便秘薬は、便秘の症状を一時的に解消するだけのもので、便秘の治療薬ではありません。便秘を治す薬というものは、存在しないのです。
どうしても便秘薬を使わざるを得ない場合にのみ使用し、便秘薬に頼り過ぎることなく、用法・容量をきちんと守って使いましょう。
便秘薬(下剤)ではなく、本来からだが持っている自然治癒力を高めることで便秘の症状を軽減するのが一番良いと考えられます。
腸内環境を改善し、元々からだが持っている自然治癒力を引き出す効果のある乳酸菌を活用してみるという方法もありますよ。
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